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世界遺産 鎌倉不登録、イコモス勧告「武家の物証」不十分/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2013年5月1日(水) 23:38

文化庁は4月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が「武家の古都・鎌倉」(鎌倉、横浜、逗子市)を世界文化遺産に登録しないよう勧告したと発表した。1日に評価概要を公表し、武家文化の物証が不十分であることを不登録の主な理由に挙げた。一方、「富士山」(山梨県、静岡県)は「登録」が勧告されたが、推薦対象の一つだった三保松原(静岡市)が除外条件となった。6月のユネスコ世界遺産委員会の本審査に向け、政府は勧告内容を分析し、関係自治体と今後の対応を協議する。

イコモスは勧告で、鎌倉の社寺や武家館跡といった21の「重要な要素」で構成される資産について「精神的、文化的側面は示されている」と評価。一方、武家政権の存在を決定づける物証が欠如していると指摘した。さらに、鎌倉の歴史的価値が切通(きりどおし)に表れるような防御性にとどまり、国外の類似資産と比べて「国内レベル」と批評した。

保全・管理体制についても、資産範囲と緩衝地帯(法制度で守られた範囲)は「問題なし」としながら、「都市化の影響は無視できない」「(法制度が)実際に機能するか確かめる必要がある」と懐疑的な見解を示した。

国内16の世界遺産(文化12、自然4)の勧告段階で、4区分の最低評価に当たる不登録は初めて。6月にカンボジアで開かれる世界遺産委員会で評価の格上げを目指すか、推薦を取り下げて新しいコンセプトで再推薦するか判断を迫られる。

鎌倉市出身の近藤誠一・文化庁長官は「大変残念に受け止めている。評価の理由について直ちに関係者で分析し、世界遺産委員会に向け、対応を検討する」との談話を発表した。

黒岩祐治知事は「少しでもランクを上げられる可能性に懸けるか、別の形で再チャレンジするか。鎌倉市と文化庁と相談して決めたい」。鎌倉の松尾崇市長は「今後の鎌倉のためになるよう、慎重に判断する」と述べた。

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