
南足柄市出身で1月に93歳で亡くなった横溝千鶴子さんの遺産1億円が24日、市に寄付された。生前、大磯町に住んでいた横溝さんと親交のあった前町長の三好正則さん(68)が加藤修平市長に小切手を手渡し、教育に生かしてほしいとの遺志を伝えた。
三好さんは、病床にあった横溝さんから「教員の研修施設を建設するため、1億円を南足柄市に寄付してほしい」と託されていた。受け取った加藤市長は「先生への熱い思いを尊重して、その核となる施設が具体的な形となるようにしたい」と感謝していた。
高校教諭でもあった横溝さんは2007年11月、市に教育振興のためにと現金で10億円を寄付。市は同年12月に「横溝千鶴子教育基金」を設立し、運用益を市立小中学校の図書購入費や外国人講師の派遣費用などに充てている。
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