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青果店に「家庭の味」、親子でコラボ、人気集める「コウちゃんのだいどころ」/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2013年4月21日(日) 11:35

総菜を並べる耕次さん(右)を見守る父・健次さん(左)と母・美智代さん。隣には仕入れた野菜も並ぶ=横浜市港北区
総菜を並べる耕次さん(右)を見守る父・健次さん(左)と母・美智代さん。隣には仕入れた野菜も並ぶ=横浜市港北区

横浜市港北区のJR小机駅前の商店街に、“ひと味”違う店がある。野菜とともに総菜が並ぶ「コウちゃんのだいどころ」。料理好きな息子の総菜店と、食材の仕入れ先でもある両親の青果店が合体、親子が“二人三脚”で営む。温かい家庭の味と家族経営ならではのぬくもりが人気を集め、後継者不足や経営難で看板を下ろす店が多い中、商店街に活気を呼んでいる。

シャッターが下りたままの店舗が並び、閑散とした雰囲気の小机商店街。その一角に、店はある。陳列台には煮物やサラダなどの総菜、日替わり弁当など約50種類がずらり。いずれも100~300円とお手頃だ。浅田健次さん(66)が横浜市中央卸売市場(同市神奈川区)で目利きをした食材を、次男で店主の耕次さん(34)が調理している。店には野菜も並び、昼時には客がひっきりなしに訪れる盛況ぶりだ。

健次さんは1964年、18歳で2代目として青果店「八百要」を継いだ。結婚して2人の息子をもうけたが、店を継いでほしいとは思わなかった。妻の美智代さん(60)も「青果店だけで生活するのは難しい。息子に苦労させてしまうと思った」と振り返る。

長男に続き、耕次さんも就職したが、体調を崩して約1年半後に退職。自宅で療養中、転機が訪れた。

健次さんが市場からもらってきたゴボウの切れ端で作った煮物を店の片隅に置くと、買い物客の間で「おいしい」と評判に。続々とリクエストが寄せられ、いつの間にかメニューが増えた。もともと料理好きで「忙しい両親に代わり、幼稚園のころから食事の用意をすることが多かった」という耕次さんは一念発起し2001年2月、青果店の隣の空き店舗に総菜店を開いた。

美智代さんから教わり、健康に気を配った薄めの味付けは「家庭の味」と若者からお年寄りまで幅広い人気に。一方、近隣に大型スーパーが進出した影響で、青果店の売り上げは伸び悩んだ。両親は耕次さんの応援に力を入れようと昨年9月、自宅兼店舗の建て直しを機に総菜店と青果店を合体し、メーンを総菜販売に切り替えた。「私たち夫婦は息子に“吸収合併”してもらったようなもの」と笑顔の両親。傍らでは耕次さんが顔をほころばせる。

「共働きの人が増え、調理が必要な野菜より総菜がよく売れる。時代の流れに合っているのでは」と美智代さん。同商店街では、後継ぎがいないなどの理由で多くが廃業しており、健次さんは「青果店だけだったら、いずれ閉店に追い込まれていた」と振り返る。

やりたいことで、両親と店を支えることができている。耕次さんは「家族で商売するとは思っていなかった。今でも驚いている」と話しながらも、「一緒に店ができてうれしい」と笑顔を見せた。

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