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長周期の揺れ発表スタート、混乱懸念、気象庁HPで試行/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2013年4月1日(月) 11:17

大地震の際に超高層ビルなどを揺らす「長周期地震動」の観測情報を気象庁がホームページ(HP)上に限って発表する試みを3月から始め、31日夕に宮城県沖で起きた地震が初の観測事例となった。都市部に増えたタワーマンション居住者やビル管理者らには有益な情報だが、尺度の異なる震度と混同されて混乱を招く事態を懸念。「試行」と位置付けてテレビなどを通じた速報は行わず、ビルの状況確認や救助などで情報を得たい人にアクセスしてもらう形にしている。

長周期の観測情報は28日から発表が始まり、同庁が全国に設置している地震計で震度1以上が観測された地震について発生の10分後をめどにHPに掲載している。揺れの強さを示す階級は1から4まであり、発表地域の区分は188。神奈川の場合は東部と西部に分かれており、横浜や川崎、相模原、茅ケ崎など8カ所で観測が行われている。

しかし、長周期の揺れは地震の規模が小さいと発生しないため、観測情報が発表されるケースは少ない。初日の28日から30日までに起きたマグニチュード(M)3・0~4・2の地震では、いずれも階級1以上は観測されなかったとHPに記されている。一方、31日の宮城の地震はM5・3で、震度3を記録した宮城県北部の1地点で階級1の長周期が観測された。

これまでに長周期の揺れがビル設備の損傷や石油タンクの火災などにつながったのは、2003年の十勝沖地震、04年の新潟県中越地震など主にM7級以上の大地震だった。

また、長周期のゆっくりとした揺れが起きると、超高層ビルの上階ではキャスター付きのコピー機やピアノが移動したり、船酔いのような感覚を覚えたりするが、下層階では体感しにくい。小刻みな揺れの強さを示し、6強や7となれば低層の建物を倒壊させる震度とは、この点でも大きく異なっている。

めったに観測されず、すべての人や建物に影響するわけでもない-。こうした長周期の特性が「試行」とする決め手になった。有識者や関係省庁の担当者らを交え2年かけて発表のあり方を探ってきた気象庁は「緊急地震速報も含め、地震の前後に発表する情報が多すぎるとの指摘もある。ビル管理者の意見や携帯電話会社などの需要を確かめ、必要に応じて見直しを行いたい」としている。

また、同庁は階級1で「ブラインドなどが大きく揺れる」、階級4は「はわないと動くことができない」などと高層ビル内の状況について参考例を示したが、ビルの構造くたいや石油タンクへの影響については詳細が分かっていないため説明を見送っており、今後の課題として積み残されている。

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