
桜の花が満開を迎えた横須賀市小矢部4丁目の衣笠山公園で28日、衣笠さくら祭が始まり、忠犬タマ公慰霊祭と山開き式が行われた。同公園は面積7・4ヘクタール。約2千本の桜があり、三浦半島のお花見スポットのひとつとして知られる。
慰霊祭は衣笠さくら祭の始まりに併せて毎年開催。タマ公は昭和初期、新潟県内でなだれに遭難した主人を2度救った忠犬で、横須賀市内に住む新潟県出身の将兵たちにタマ公の美談を伝え残そうと、同公園内に石碑が建立されたという。
この日は、タマ公の碑の前に関係者やハイキングに訪れた小学生らが列をつくり、線香を一本一本上げてタマ公の冥福を祈った。その後、さくら祭の開幕を告げる山開き式を行った。
同祭は4月8日まで。4月5、8日を除く毎日、舞踊や民謡、演奏会、ダンスなどの行事が予定されている。午後6~8時は桜がライトアップされる。問い合わせは、衣笠観光協会電話046(853)1611。
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