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思い出詰まった桜、石井さん宅の私設植物園で開花/三浦

社会 | 神奈川新聞 | 2013年3月26日(火) 22:46

ほぼ満開を迎えたソメイヨシノの前に立つ石井さん=三浦市南下浦町菊名
ほぼ満開を迎えたソメイヨシノの前に立つ石井さん=三浦市南下浦町菊名

ショウブの里として毎年多くの人が足を運ぶ三浦市の私設植物園で、1本のソメイヨシノがほぼ満開を迎えた。亡き夫との思い出が詰まった古桜に、手入れを続けてきた女性は春の訪れをかみしめている。

同市南下浦町菊名の石井千代子さん(84)は、40年以上前から自宅前の畑約300平方メートルにハナショウブを植え、無料開放している。幹線道路から奥まった静かな谷戸にある花園はいつしか「隠れ花菖蒲(しょうぶ)園」の愛称で知れ渡り、開花の時期には関東一円から見物客が来るようになった。

ショウブのほかに知る人ぞ知るもう一つの名物が、自宅前に植えられたソメイヨシノ。10メートルほどの高さで、枝張りは約15メートル。竹林に囲まれる中、凜(りん)とした美しさをみせる姿が近所の評判となっている。石井さんが結婚した1950年に4本を植えて残った1本だが、忘れられない思い出がある。

7年前に最愛の夫、孝正さんを81歳で亡くした。がんを患い、4月2日の桜が満開を迎えたときだった。農作業に熱心で、地域の役員を務めるなど慕われた存在。自宅で行った通夜には400人が参列した。「おじいさんが、みんなに桜を見てもらいたかったのかなって」。以来、古木の開花は特別な意味を持つようになった。

3月に入って気温の高い日が続き、今年は例年より早く8分咲き程度まで花を付けた。25日の夜には、石井さんは孝正さんと旅行に出かける夢を見たという。「毎年、桜の季節になると、おじいさんに会える気がするんだ」。樹齢を重ねる桜に負けずに、今後も花園を守っていくつもりだ。

今週末が見ごろで、敷地内には菜の花やハナモモ、ツバキも花を付けている。南下浦町菊名868。京急線三浦海岸駅から京急バス引橋経由三崎東岡行きなどに乗車、「神台」バス停下車、徒歩10分。

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