県中央部を流れる一級河川・相模川の中流域で最大級の洪水が起きた場合の浸水想定図が、管理主体の県から公表された。浸水範囲は既に国が公開済みの下流域と合わせると、相模原市や厚木市、平塚市など11市町の67平方キロに及ぶ。浸水時の水位(浸水深)は最も深い地点で約10メートルに達し、あふれた水が引くまでに1週間かかる地域も出るという深刻な予測となった。
予測の前提としたのは、想定される最大規模の降雨量となる48時間で567ミリ。堤防などで氾濫を食い止められないほど増水するため、住民の避難が不可欠という。