川崎市中原区の武蔵小杉駅近くで進む高層マンション建設計画をめぐり、周辺住民から大規模な反対運動が起きている問題で、住民らが12日、計画の見直しなどを求める反対意見書約3万9千通を市に提出した。
計画は、JR南武線武蔵小杉駅北側にある大手企業の社宅の約1万7千平方メートルの土地に、高さ約180メートルの高層マンション2棟の建設を予定。周辺には団地や一戸建てなど中低層の住宅が広がり、住民らは日影やビル風の影響が大きいとして、反対運動をしている。
提出を前に会見した「小杉・丸子まちづくりの会」の広川宗生代表(71)は「良好な住環境が奪われるのは必至。繰り返し計画の見直しを求めたが、誠意ある回答はなかった」などと話している。
計画は現在、地区計画案の縦覧が行われており、通常であれば今後、都市計画審議会を経て都市計画決定される。市都市計画課の矢島浩課長は「意見書の内容を把握した上で、今後の参考にさせていただきたい」と話している。
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