
JFEエンジニアリングは、特定規模電気事業者(PPS)中堅のイーレックス(東京都中央区)から、火力発電設備をバイオマス(生物資源)発電に転換する改造工事を受注した。対象となる設備は、高知市内にある。JFEエンジが太平洋セメントに納入した「循環流動層ボイラー発電プラント」で、これまでは石炭を主な燃料として運転されていた。
改造工事は6月に完了する予定で、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が適用されるヤシ殻のみを燃料にするボイラーとなる。二酸化炭素の発生を抑えるとともに、約2万キロワット(一般家庭の約4万戸分)の電力を供給できる。
再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度により、同社はバイオマス発電のニーズが高まると分析。石炭火力発電からの改造工事だけでなく、設備の建設や運転、メンテナンスから燃料確保のサポートまでトータルで提供する考えだ。
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