1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 4千メートルまで潜水可能、海洋機構などが観測機器を開発/神奈川

4千メートルまで潜水可能、海洋機構などが観測機器を開発/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2013年2月1日(金) 11:11

太平洋深層における水温上昇の解明に向け、大きな一歩-。水深4千メートルまで潜水可能な新型の深海用観測機器(プロファイリングフロート)の運用が、昨年12月から南極海で始まった。神奈川生まれの最新技術が、世界の地球温暖化や気候変動に影響を与える海洋深層のデータ収集に挑んでいる。

独立行政法人「海洋研究開発機構」(横須賀市夏島町)と鶴見精機(横浜市鶴見区)が共同開発した。高さ210センチ、直径約25センチの筒状の同フロート。現在、日本や米国など約30カ国が参加する世界の海洋を監視(モニタリング)する国際プロジェクト(アルゴ計画)で、数基投入されている。すでに従来型のフロートは全地球で約3600基配置されているが、主に水深2千メートルまで沈降するのが限界。一方、新型は4千メートルまで潜れるのが最大の特徴だ。

水温、塩分などのデータを持続的に計測する機能を持つ。地球温暖化の影響は海の深い部分まで及び、その結果、水温の上昇に伴って海水が膨張し、海面は上がり続けている。フロートのデータはこうした様子を正確に捉えるのに役立てられるという。

開発に協力した、同機構の主任研究員の小林大洋さん(42)は「これまでは2千メートルまでの海洋モニタリングで十分とされていたが、より深いところで水温が変化しているのが分かってきた」と説明。深い海水域の観測が進めば「(地球温暖化や気候変動の)将来的な予測がより正確になってくるだろう」と見通す。

新型の投入数はまだ少ないが、今後は少しずつ増やしていく予定。小林さんは「地球がどう変化しつつあるのかが分かって初めて、防災計画は立てられる。基礎的な資料を集めることで大きな貢献ができる」と、異常気象や洪水など防災対策への寄与にも期待を寄せている。

【】

防災に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング