
南足柄市の中学生議会が23日、同市役所議場で行われ、議員役を務めた市立足柄台中の1年生15人が加藤修平市長ら市幹部にまちづくりについて提案した。
市政への関心を高めてもらう狙いも込めて2004年度から行われており、9回目。毎年、市立中3校のうち1校から生徒が参加している。
本多夏季さん(13)は、工場見学やスイフヨウなどのお花見スポットでの散策など市内の観光資源を生かしたツアーを提案。加藤市長は「全くの同感。十分に参考にしたい」と答弁した。市は現在、同様のツアーを実施できないか検討中という。
そのほか、農産物の直売所でうどん作りの体験講座を行うといった農業振興策を提案したり、昨年の市内の不審者情報件数を調べた上でLED(発光ダイオード)防犯灯の増設を求めた生徒もいた。
加藤市長は「同じことを考えているんだなと、感心する意見もあった。活力ある町にしようという情熱を感じた」と感想を述べ、議長を務めた林野莉佳さん(13)は「私たちの希望が一つでも実現したらうれしい」と話していた。
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