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子どもに居場所を 横浜にNPO、21日シンポ

社会 | 神奈川新聞 | 2017年4月11日(火) 02:00

「子どもたちの居場所について考えるきっかけに」とシンポジウムへの来場を呼び掛ける須田洋平代表(左)と福徳未来副代表
「子どもたちの居場所について考えるきっかけに」とシンポジウムへの来場を呼び掛ける須田洋平代表(左)と福徳未来副代表

「子どもたちの居場所について考えるきっかけに」とシンポジウムへの来場を呼び掛ける須田洋平代表(左)と福徳未来副代表
「子どもたちの居場所について考えるきっかけに」とシンポジウムへの来場を呼び掛ける須田洋平代表(左)と福徳未来副代表

 家庭や学校に居場所のない子どもを支援するNPO法人「サードプレイス」(横浜市鶴見区、須田洋平代表)がことし2月に設立され、記念のシンポジウムが21日に鶴見中央コミュニティハウス(同区鶴見中央1丁目)で開かれる。須田さん(35)は「子どもたちの居場所についての問題提起になれば」と来場を呼び掛けている。時間は午後6時半から同8時半までで、事前申し込み制、参加費無料。

 社会福祉士やソーシャルワーカーとして活動してきた須田さんが法人設立を思い立ったのは、小学校高学年の男児との出会いもきっかけになった。

 両親が離婚し、母親と暮らしていたが、仕事に追われる母親はうつ病を患い、食事をつくることもままならない状態だった。男児は学校でも家庭環境が影響してか、「協調性がない」などとみなされ、なじめずにいたという。

 須田さんは「学校でも家庭でも怒られ続けると自分を大切にできなくなり、徘徊(はいかい)や家出につながる」と指摘。子どもにとって、家庭や学校以外の「第三の居場所」をつくる必要性を感じた。

 英語で「第三の場所」を意味する名の法人の本格的な活動は、今回のシンポジウムが最初になる。京都市のNPO法人「山科醍醐こどものひろば」の村井琢哉理事長を講師とした基調講演を行うほか、不登校児を支援するNPO法人、ボランティアらが食事を振る舞う「こども食堂」を開いている団体などが参加し、地域の子どもをどう支えていくか意見を交わす。

 同法人では市の補助金などを元に、放課後に子どもたちが気軽に足を運べ、大人と交流できる場所を同区内に開設したい考え。須田さんは「職業体験などのイベントも開催し、将来について考える選択肢を広げたい」と話している。

 シンポジウムの定員は50人で先着順。申し込み・問い合わせは、同法人のメール(thirdplace.tsurumi@gmail.com)。

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