
阿夫利の山(大山)の頂から、夜の神奈川を望む。暮れゆく2012年。まばゆい光ほどに、光明を見いだせた年だったのか。
輝きは、あった。五輪・パラリンピック選手の歓喜、県内では163年ぶりとなる天体ショー、国際バレエコンクールで優勝した高校生の破顔…。
一方で、電車の脱線や誤認逮捕、特別手配容疑者が17年もの間“身近”に潜伏していた実態など、安心・安全は脅かされた。
政治の混迷も続いた。8月に「近いうち」とされた衆院選は師走にずれ込み、民意の「振り子」は3年前と逆に揺れた。だが、まだ途上の震災復興は揺らいではならない。
この明かりすべてに、幸せが宿る日を願って-。
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