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丹沢の登山風景に異変、カラフルな“山ガール” 客層「様変わり」/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2012年12月9日(日) 20:33

紅葉時季で多くの登山客でごった返すヤビツ峠行きバス乗り場=小田急線秦野駅
紅葉時季で多くの登山客でごった返すヤビツ峠行きバス乗り場=小田急線秦野駅

“神奈川の屋根”丹沢の登山風景に異変が起きている。ことしの紅葉時季には各山小屋に定員を超える客が泊まり込むほどの盛況。特にカラフルな登山服の“山ガール”ら20、30代の若者が目立ち、山小屋の従業員も「すっかり様変わりした」と驚いている。

11月中旬のある土曜の朝。小田急線渋沢駅(秦野市)に下り電車が止まると、多くの人がわれ先にと改札口へ駆けだした。人の波は猛スピードで丹沢の玄関口・大倉行きのバス乗り場へと流れる。すでにバスは満員だ。

日曜朝の秦野駅前でも、ヤビツ峠行きに約100メートルほどの列ができた。臨時バスの手配をしていた職員は「晴れた土曜の朝にはこの2、3倍」と説明する。

神奈川中央交通によると、ヤビツ峠行きは1~11月で342本増便しており、昨年1年間の277本より大幅に増えた。大倉行きも11月までで229本増便し、すでに昨年の91本を上回っている。ことし初めて平日も増便したという。秦野市商工観光課は、実数は把握していないとしながらも「ここ2、3年ぐらい、本当に山ガールが多い」と肌で感じている。

県内最高峰の蛭ケ岳(1673メートル)山頂の蛭ケ岳山荘ではある週末、40人ほどの定員を大幅に超える登山客が押し寄せたため、夕食を3回に分け、一つの布団に2人で寝る光景も見られた。十数年働いているという従業員は「以前は中高年が中心だったけど、この数年は若い女性が増えて様変わりした」と驚く。

1950年代にエベレストやマナスルなど8千メートル級の山々の初登頂で戦後初のブームが起こった。90年代に中高年の山歩きが流行、いま第3のブームが到来しているという。

同山荘を経営するNPO法人北丹沢山岳センターの杉本憲昭理事長は、若者の増加について「(2007年に)高尾山がミシュラン・ガイドに選ばれてからではないか。登山服も良くなった」と分析する。

秦野駅前でヤビツ峠行きのバスに並んでいた女性(39)も「会社の中国人が富士山のことを話していて、自分も登りたいと思い、丹沢から始めた。ファッションも楽しめるし、いろんな人と組んで登れるのも魅力」と話す。

だが、危険もある。鍋割山では11月上旬、会社員女性(27)が滑落、重傷を負った。午後7時すぎで山中は真っ暗、普通の登山者なら歩かない時間帯だ。秦野署は「下山開始時間が遅く、焦って道に迷ったようだ」と分析。登山計画の甘さからこうしたケースが散見されるという。

食料や水も持たず、中には午後3時から登り始める人も。「山に気軽に行くのはいいが、なめているところもある。準備や計画をしっかりして入ってほしい」と呼び掛けている。

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