県警の久我英一本部長は15日の定例会見で、パソコン(PC)の遠隔操作事件で誤認逮捕した少年と家族に対し「心からおわび申し上げます」と陳謝した。また、県警にストーカー被害を相談していた逗子市の女性が元交際相手に殺害された事件については「最悪の結果になり、大変重く受け止めている」と述べた。
県警は、横浜市立小学校への襲撃予告を市ホームページに書き込んだとして7月に少年を逮捕したが、10月20日に誤認逮捕を認め、少年と家族に謝罪した。
久我本部長は「少年やご家族に多大なご負担とご心労をお掛けし、大変申し訳ない」などと陳謝。「県民の捜査に対する信頼を損ね、おわび申し上げます」と述べた。
県警は当時の捜査の在り方を検証しており、久我本部長は具体的に(1)サイバー捜査(2)取り調べ-の問題を挙げ、「できるだけ早く検証していきたい」「再発防止策を策定し、二度と誤認逮捕がないよう徹底したい」とした。
一方、逗子市の女性殺害事件について、女性と遺族に対し「謹んで心からお悔やみ申し上げます」と述べた。県警は2010年12月に相談を受けて以降、元交際相手の逮捕やストーカー規制法での警告、女性宅への防犯カメラ設置などの措置を取っていたが、女性が殺害され「大変重く受けとめている」とし、「警察として配慮や工夫をする余地がなかったかを含め、調査していく」とした。
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