横浜市立小学校への襲撃予告事件で、県警が誤認逮捕を認めた少年(19)=保護観察処分=の使っていたパソコン(PC)が、横浜市のホームページ(HP)に襲撃予告を書き込む直前、同市、小学校のある区、小学校の3カ所のHPに次々と接続した履歴が残っていたことが、県警の調べで分かった。
県警によると、威力業務妨害容疑で少年を逮捕した後、少年のPCのデータを解析し、3カ所の接続履歴を確認していたという。実際に少年のPCが3カ所のHPに接続したかは不明だが、予告を書き込むための下調べをしたかのように見せ掛けるため、「真犯人」を名乗る人物が少年のPCに記録が残るように仕掛けたとみられる。
「真犯人」を名乗る人物が都内の弁護士などに送った犯行声明とみられるメールで、「真犯人」は襲撃予告を書き込む手口について「少年は、(インターネットの)掲示板に張ったURL(ネット上の住所)をたまたま踏んだ(クリックした)だけ」と説明。実際に少年のPCには、ネット掲示板「2ちゃんねる」に張られていたURLをクリックした形跡が残っていた。
県警によると、3カ所のHPへの接続履歴は、この形跡の後にあった。(1)横浜市のHP(2)小学校のある区のHP(3)小学校のHP-の順で、数秒間で相次いで接続したような記録になっていた。その後に、同市のHPに襲撃予告を書き込んだ記録が同市のサーバーに残っていたという。
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