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「津波の痕跡どこに」鎌倉・三浦で堆積物調査開始、将来的なリスク検討/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2012年10月14日(日) 09:36

県内沿岸に押し寄せた津波の頻度や到達地点などの解明を目指す本格的な堆積物調査が今秋から、鎌倉、三浦市内で始まった。歴史上の津波に関する記録や伝承が少ない県内では、相模湾などを震源とする1923年の大正関東地震(関東大震災)以前の津波は詳細が分かっていない。調査を担う県温泉地学研究所は地下に眠る「証拠」を主に相模湾沿いで2年かけて探し、将来的な津波リスクの検討に役立てる考えだ。

過去の津波を記録した文献や論文などによると、「相模湾には過去約500年間で7回の津波があった」(国土交通省国土技術政策総合研究所の熊谷兼太郎主任研究官)とされる。

しかし、その中で最も古い1498年の明応東海地震については、鎌倉の大仏殿に津波が至ったと古文書に記されているものの、専門家からは「誤記ではないか」との指摘も出ている。東日本大震災を受け、最大級の津波を想定する作業の一環として県が大仏周辺で実施した調査でも、堆積物は見つからなかった。

このため本年度からは相模湾沿いを中心に調査範囲を広げ、海から運ばれてきた砂などが残っていないか詳しく調べる。

調査で特に解明を目指すのは、鎌倉などで記録が比較的多く残っている大正関東地震よりも前の津波。同地震の一つ前の周期に起きた1703年の元禄関東地震、おおむね100~150年間隔で繰り返す南海トラフ地震などが、県内沿岸にどのような津波をもたらしてきたかを探る考えだ。

9月に掘削した鎌倉市材木座は堆積物が残りやすい海沿いの低地。「大正関東」の津波が周辺まで及んだとの文献や伝承があるため、さらに前の「安政東海」(1854年)や「元禄関東」などの痕跡がないか調べている。

今月から着手した三浦市南部では、かつては干潟だった毘沙門湾沿いの農地で堆積物を調べるとともに、「地震による地殻変動の痕跡も見つけたい」(温地研の金幸隆研究員)としている。

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