逗子市の小坪漁港周辺で採れるホンダワラ科の海藻、アカモクを使って開発した新メニューを紹介するフードフェスタが15日、同市の亀岡八幡宮境内で開かれた。逗子市商工会などが行う商品開発企画の一環。市内の商店や飲食店など15事業者が参加した。
アカモクはゆでて刻むと、メカブやモズクのような粘り気が出るのが特色。ポリフェノールやミネラルを含み、健康食品としても注目されている。
小坪周辺の岩場では毎年1~3月ごろに収穫できるが、時期が重なる天然ワカメに比べて市場価値が高くはなく、あまり商品化の動きは出ていなかった。地元の漁業者の間で「新しい試みの提案が若い世代から出てきた」(小坪漁業協同組合)ことを契機に、地元事業者に新しい名物づくりへの協力を呼び掛けた。
会場には丼やはんぺん、菓子など、アカモクを素材にしたメニューを紹介するブースが勢ぞろい。試食者へのアンケートでは「不思議な食感」「おいしかった」とおおむね好評だった。アカモクを練り込んだうどんを試した小学生3人の兄弟は「おもしろい味だった」と話していた。
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