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退職が理由の損賠請求は不当 横浜地裁、男性の訴え一部認める

社会 | 神奈川新聞 | 2017年3月31日(金) 14:35

 精神疾患でやむなく退職したにもかかわらず、勤務先だった会社から退職を理由に約1270万円の損害賠償請求訴訟を起こされたのは不当として、北海道在住の男性(28)が330万円の損害賠償を求めて反訴した訴訟の判決で、横浜地裁(石橋俊一裁判長)は30日、男性の請求を一部認めて会社に110万円の支払いを命じた。会社の請求は棄却した。

 判決によると、男性は2014年4月に鎌倉市のソフトウエア会社に入社。精神疾患を理由に同年12月に自主退職した。会社側は15年5月、詐病で一方的に退職されたため損害を被ったとして提訴。男性は、どう喝のような提訴で精神疾患の病状がさらに悪化したと訴え反訴した。

 石橋裁判長は判決理由で、男性に詐病はなく、退職と会社側の主張する損害に因果関係は認められないと指摘。その上で、「月収の5年分以上もの大金を賠償請求することは、裁判制度の趣旨に照らして著しく相当性を欠く」と述べ、提訴を違法行為と認めた。

 男性の代理人の嶋崎量弁護士は「近年、退職者への報復で損害賠償請求を提起する例が増えている」とした上で、「返り討ちにした点に意義がある。判決が不当請求に対して大きな警告になることを期待したい」とコメントした。

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