横須賀市を拠点とする地域ラジオ放送、FMブルー湘南(同市大滝町、78・5メガヘルツ)は4月3日から、平日朝昼の1日2回、ラジオ体操を放送する。「生涯現役社会の実現」を掲げる市の取り組みと連携し、普及に一役買う考えだ。担当者は「始業前に体を動かしたり、昼休み後の気分転換にしたりしてもらえれば」と話している。
市などによると、地域FMでラジオ体操を扱うのはエフエム戸塚に続き県内2局目。「ラジオ体操第1」の著作権を持つかんぽ生命の許諾を受け、4月の番組改編に合わせて新設する。NHKの放送時間と重複しない平日午前7時55分と午後0時55分の2回、約3分10秒ずつ放送する。
3月29日には、市と放送についての覚書を締結した。富岡浩司社長は「将来は英語版や沖縄弁、津軽弁のラジオ体操も流してみたい」と話している。
市は高齢者らの健康増進へラジオ体操やウオーキングの普及に注力。市に登録するラジオ体操グループは77団体に上る。吉田雄人市長は「三浦半島サミットで掲げた(2020年に半島内の)介護保険認定率16%以下を念頭に取り組んでいきたい」と述べた。