福島県郡山市を拠点とする少年サッカーチームが、横浜市内などで開かれる「ヨコハマメトロポリタンカップ少年サッカー大会」に招かれ、25日、横浜の少年チームと交流した。前横浜F・マリノス監督の木村和司さん(54)が指導するスクールにも参加し、技術を教わりながら思う存分にピッチを駆け回った。
郡山市内の4チームに所属する小学生19人は24日に横浜入り。25日は2試合をした後、横浜市旭区の総合型地域スポーツクラブ「スポーツジャングル10」で木村さんから指導を受けた。
木村さんは現役時代は「ミスターマリノス」と呼ばれた名プレーヤー。両市の選手たちは5人1組でフットサルチームをつくり、木村さんを相手に入れ替わり試合をして汗を流した。
郡山市内では昨年の東日本大震災直後、放射線量が高いため屋外で十分な運動ができない時期が続いたという。同市から参加した唯一の女子選手、長屋舞さん(11)は「とても楽しくていい思い出になった。体力と技術をもっと身に付けて、将来は『なでしこジャパン』の選手になりたい」と話した。
試合後にフリーキックの技術を丁寧に教えた木村さんは息を切らしながら「子どもたちが思いっきり楽しめてよかった。こうした交流は続けないといけないね」と話していた。
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