
大井町全域を博物館と捉えて展開する「おおい自然園」の資料展示室が同町生涯学習センター(同町金子)にオープンした。町で見られる動植物や文化財を紹介するパネルなどが並ぶほか、顕微鏡を使った体験コーナーもあり、子どもたちの学習に役立ててもらいたい考えだ。
資料展示室は同センター内の資料室を展示スペースに改装。歴史、生物、地学など各分野の収蔵品が集められた。国指定重要文化財である「土偶型容器」のレプリカやツバメ、ホウネンエビなどの紹介パネル、模型などが並ぶ。
金田村(現在の大井町金手)出身でカニの研究で知られる故・酒井恒博士の顕彰コーナーがあるほか、自習の際に利用できるようにと、顕微鏡や町史などの資料も用意した。
ムササビのふんやカラスザンショウなどのにおいを嗅ぐこともでき、同自然園の一寸木肇園長は「自由研究に役立ててもらえるはず。今後も郷土資料の充実を図り、五感を通して学んでもらいたい」と話している。
入館無料で午前9時~午後5時(第4月曜休館)。問い合わせは、町生涯学習センター電話0465(83)5409。
【】