1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. UDタクシーの認知度アップを、市が助成で後押し/横浜

UDタクシーの認知度アップを、市が助成で後押し/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2012年8月12日(日) 10:54

外出が困難な人でも利用しやすい構造の「ユニバーサルデザインタクシー」(UDタクシー)の県内第1号がお目見えして8カ月余がたった。車いす利用者などに好評で、全国最多の59台が街を駆ける。一方、一般にはなじみが薄く、事業者は知名度アップに試行錯誤を重ねる。横浜市が後押しに本腰を入れるなど、普及に向けた動きも加速し始めた。

ワゴン型のUDタクシーは、乗車口にステップがあるなど、年齢や障害の有無を問わず乗り降りしやすいのが特徴。後部に可動式のスロープを装備し、車いすに乗ったままでも乗車できるほか、大型のスーツケースなども簡単に乗せることができる。通常は4人、車いす利用時は3人が乗車可能で料金システムは通常のタクシーと同じだ。県タクシー協会によると、横浜市内16社で31台、県内では35社で59台が運行している。

同市中区の主婦(45)は、長男(3)がリハビリセンターに通院する際、月2回ほどUDタクシーを利用する。長男は体が不自由なため、障害児用のバギーに乗っているが、「折り畳まなくても乗せられるので助かる。外出しやすくなった」。同じセンターに通う母親にも勧めているが、「台数が少ないと、利用時間が重なった際には乗れない可能性がある。もっとUDタクシーを導入してほしい」と望む。

昨年11月、県内で最初に導入したアサヒタクシー(同市中区)のUDタクシー専任乗務員、菊池浩さん(42)は「外出のお手伝いができ、やりがいを感じる」と話す。

一方、認知度が低く「車いすなどを使う客は月1回いるかどうか。一般の利用客も少ない」。ワゴン車のため、料金が高いと誤解されたり、介護専用のタクシーと間違えられたりすることも。タクシー乗り場で客待ちの際には車外に出て声掛けするなど“営業努力”を重ねる。

県タクシー協会は6月から、UDタクシーの乗務員向けに研修を開催。介助の方法を学ぶなど業界を挙げて普及に取り組む。

横浜市も後押し。本年度から国の補助金に上乗せして助成し、2014年度末までに、市内を走る一般タクシーの5%にあたる240台を目標に導入を進める。障害福祉課は「外出困難者にとって、タクシーは有効な移動手段。UDタクシーを普及させて不便さを解消したい」と話す。

アサヒタクシーの藤井嘉一郎社長(53)は「荷物が多い人や育児中の母親からも好評で、認知度が上がれば普及も進むはず。台数を増やすだけでなく、サービスの向上にも力を入れて、幅広い人に利用してもらいたい」と話している。

【】

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング