1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 広がれビーチマネー、湘南の地域通貨・誕生7年目で盛り返し

広がれビーチマネー、湘南の地域通貨・誕生7年目で盛り返し

社会 | 神奈川新聞 | 2012年7月23日(月) 12:36

海岸に落ちている色鮮やかなビーチグラス。自宅に飾ったり、アクセサリーにしたりする人もいる
海岸に落ちている色鮮やかなビーチグラス。自宅に飾ったり、アクセサリーにしたりする人もいる

海岸のごみに交ざるガラス片(ビーチグラス)を地域通貨として活用するビーチマネー。湘南で2006年春に産声を上げ、10年春のピーク時は90店舗で「お金」代わりとして使えるまで成長した。しかし、ここ数年は減少傾向で現在の協力店は50程度だ。関係者は「もう一度本腰を入れて、しっかり湘南に根付かせたい」と意気込んでいる。

「ビーチマネーを集めることばかりに関心が向き、肝心のごみ拾いが行われていないようだ。どうすればよい?」

「協力店にできるだけ負担がかからないようにする方法はあるかな」

7月6日、辻堂海浜公園(藤沢市辻堂西海岸3丁目)の一角で、ビーチマネー発案者の1人でエコツアーなどを手掛ける堀直也さん(35)が湘南学園(同市鵠沼松が岡4丁目)の中学2年生約40人にあらためて質問した。地域で生きる人たちの活動を学ぶ特別授業の一こまだ。研究テーマに「ビーチマネー」を選んだ生徒たちは6月末の最初の授業で、講師の堀さんから“宿題”を出されていた。

生徒たちは概念図を使ったりしながら自分たちなりの解決法を発表した。「ごみ箱をもっとたくさん設置する。そうすれば手にいっぱいにならず、ごみ拾いも面倒くさくなくなる」「ビーチグラスをアクセサリーにして売って収益を上げられるようにすればいいのでは」などの提案が出た。

JR辻堂駅から海岸に延びる通称「サーファー通り」には、ビーチマネーを使える協力店が多く集まる。“宿題”を終えた生徒たちは4班に分かれ、通り沿いの飲食店やパン店、マッサージ店など協力8店を訪ねて回った。店主に質問したり、自分たちが拾ったビーチグラスを地域通貨として使ってみたりした。

サーフショップオーナーの横田隆彦さん(42)は「なぜビーチグラスを集めるのか考えることが大事。単にお金として使いたいからでは自然への愛がない。あくまで海をきれいにしたご褒美だ」と意義を訴えた。


ビーチマネー協力店のオーナーに質問する中学生。地域独自の試みに興味を持ったようすだった=藤沢市辻堂
ビーチマネー協力店のオーナーに質問する中学生。地域独自の試みに興味を持ったようすだった=藤沢市辻堂

参加した生徒(14)は「多くの地域の人たちの協力で続いていることが分かった。これからも関わってみたい」と興味が湧いたようだ。

「若い世代が関心をもってくれるのはうれしい。生徒たちからもっと良い仕組みにするアイデアが生まれれば一緒に実現していきたい」と堀さん。今後も協力店を増やすなど活動を盛り上げていくつもりだ。

◆ビーチマネー 波にもまれ角が丸みを帯びたガラスの破片に地域限定の通貨として価値を与えた。協力店で割引などのサービスを受けられる。

ビーチグラスに関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング