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武蔵小杉駅周辺の高層マンション計画、見直し求め5千人署名/川崎

社会 | 神奈川新聞 | 2012年7月20日(金) 10:12

武蔵小杉駅周辺のタワーマンション
武蔵小杉駅周辺のタワーマンション

タワーマンションが林立し人口が急増している川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺で、新たな高層マンション計画が“波紋”を広げている。これまでのように工場跡地などに建設されるのではなく、低中層の住宅街に計画されているためだ。市は同駅周辺の高度利用を進めており、都市計画法に基づき高さ制限などを緩和。事業者が超高層マンション2棟を建てる予定だ。閑静な住宅街に出現した計画に、周辺住民は反発を強めている。

「将来にわたって日影の生活を強いられるのか。住民置き去りの計画だ」

先月23日に同区で開かれた公聴会。市民から選ばれた13人の「公述人」(欠席1)が、賛成・反対の双方の立場から意見を述べた。住環境の悪化や防災対策の不備、市の手法について10人が批判。一方、商店街の関係者らからは「町の活性化につながる。推進すべきだ」との声が聞かれた。

予定地は、JR南武線武蔵小杉駅北側にある大手企業の社宅の約1万7千平方メートルの土地。約3分の2は20メートルの高さ制限がある「第1種住居地域」で、周辺には団地や一戸建てなど低中層の住宅が広がる。市は同駅周辺地区を広域拠点と位置付けており、都市計画法に基づき高さ制限や容積率を緩和。大手デベロッパーなどが超高層マンションを建設する計画で、低層階には商業施設やコンベンションホールが入る予定という。

同駅周辺では2008年3月以降、タワーマンションが相次いで建設され、既に5棟が竣工(しゅんこう)。現在、3棟が工事中で、今回の2棟を含めさらに5棟が計画されている。

これまでは、工場や企業のグラウンド跡地など近隣に住宅が少ない場所に建設されてきたため、大きな反対運動はなかった。しかし、今回は南武線以北の住宅街での計画のため大規模な反対運動に発展。計画の見直しを求める署名は5千人を超え、市議会への請願や陳情が相次いでいる。

事業者が提出した環境影響評価準備書によると、建設に伴い日影の影響を受けるのは約1450棟。周辺住民は「日常生活で当たり前に感じてきた『青い空と恵みの太陽』は生活の質を保つ上で重要な要素。なくなったら誰が責任を取るのか」と憤る。これに対し、市は「高層化することで建物は細くなり、1棟あたりの日影の影響は少なくなる」と説明している。

近隣住民によると、近くにある高さ100メートルの商業ビル周辺では、子どもや高齢者が強風で飛ばされそうになるケースもあり、ビル風の悪化を心配する声も出ている。また、「まちづくり・環境運動川崎市民連絡会」事務局長の小磯盟四郎さん(69)は「人口減が進む今後は住宅が過剰になることが予想される。人口集中型の再開発は時代遅れ」と指摘。将来のまちづくりの視点から、疑問を投げ掛ける。

事業者は「計画は都市基盤の整備などで周辺のまちづくりに貢献できる。住民の理解を得られるよう、誠意を持って説明を続けたい」と話している。

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