
大地震などの災害時に役立つ調理法や日ごろの心構えを学んでもらおうと、防災教室「もしもの時の非常食体験」が21日、秦野市曽屋の市ほうらい会館で開かれた。
同会館の主催で、市民約30人が参加した。市内を拠点に女性の視点を生かした防災活動を進めているボランティアグループ「なでしこ防災ネット」(吉田トシ子代表)のメンバーが指導した。
秦野周辺の活断層や最近の地震の傾向、家族での防災会議といった日ごろの備えの重要性について吉田代表が説明。その後、変形させたハンガーにアルミホイルを巻いてフライパン代わりにしたり、スーパーなどの入り口に置かれている傘用のビニール袋を使ってごはんやみそ汁を同時に調理したりする方法などを伝授した。
グループごとに段ボールとビニール袋で簡易トイレを作るコンテストも実施。ふたを付けるといったアイデアを出し合い、参加者も楽しみながら学んだ。
参加した主婦(52)は「知らないことばかりでためになった。きょう学んだことをほかの人にも伝えていきたい」と熱心に取り組んでいた。
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