1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 生態系保全にIT、「クラウド」で24時間観測し情報共有、日立が秦野で実験始める/神奈川

生態系保全にIT、「クラウド」で24時間観測し情報共有、日立が秦野で実験始める/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2012年5月25日(金) 12:01

温度や湿度などの情報を収集する無線センサー=秦野市千村
温度や湿度などの情報を収集する無線センサー=秦野市千村

生態系の保全にITを役立てるための実証実験が今月から、秦野市内で始まった。日立製作所が中心となり、農地や山林に設置したセンサーで温度や湿度を観測するほか、動物の生息状況などを24時間態勢で把握。インターネット上にデータを保存する「クラウド」を活用し、大学など関係機関が情報を共有する。将来的には、環境保護や農業分野への応用を目指す。

実験の場は、休耕田や竹林などが広がる同市千村に設けられた「日立ITエコ実験村」(広さ約7千平方メートル)。市を通じて地権者から土地を借り、昨年4月に開設した。地元住民とも連携しながら休耕田の再生やビオトープづくりなどに取り組んでいる。

実証実験は来年3月末まで行う予定で、東海大や横浜国立大、市や住民などが加わっている。

田畑や山林に、地温や水温、湿度を計測できるセンサー、夜間でも動物の動画を撮影できる赤外線カメラなどを設置し、24時間態勢で観測。大学の研究者らがスマートフォン(多機能携帯電話)を活用して、現地で見つけた生物の種類や撮影画像、位置情報をコメントとともに入力できるシステムも取り入れている。

収集した情報は、実験村近くの農家敷地内に設けた通信拠点を通じてクラウドサーバーに送られ、日立や大学、市などが共有。ウェブサイトで一般公開もしている。

大学を中心に、水生生物の生息状況などの現地調査を実施しているほか、里山や休耕田の再生による生態系の変化や環境保全の指標を探る試みも進めている。動物観測ではこれまでに、シカやニホンザル、ハクビシンのほか、県が準絶滅危惧種に指定しているニホンリスが撮影された。

住民を交えた観察会なども開催しており、今月23日には地元の小学生による田植え体験が行われた。

日立の担当者は「地域特性に合わせ、生物がすみやすい環境づくりにデータを活用したい。北海道など広大な土地の農業では人の目が届かないことも多く、ITが有効」と取り組みの可能性に期待している。

ウェブサイトのアドレスはhttp://ecomura.ite.saas.secureonline.jp/ecoVillage

【】


ITエコ実験村
ITエコ実験村

LINEに関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング