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原発労働の危険訴え、京浜協同劇団が6月に「臨界幻想」上演/川崎

社会 | 神奈川新聞 | 2012年5月18日(金) 14:25

「原発の抱える問題をあらためて考えてもらう機会になれば」と、稽古にも熱が入る=幸区古市場
「原発の抱える問題をあらためて考えてもらう機会になれば」と、稽古にも熱が入る=幸区古市場

川崎市幸区を拠点に活動する劇団「京浜協同劇団」は6月、原発で働く労働者の危険などを訴えた劇「臨界幻想」を上演する。30年以上前に東京の劇団が世に送り出し、各地で大きな反響を呼んだ同劇。東京電力福島第1原発事故などで、原発の「安全神話」が崩壊した今、同劇団は「原発の抱える問題をあらためて認識してもらう機会になれば」と話している。

「もっとしっかり相手の目を見て!」「もっと素朴な感じで!」

約20人の出演者を前に、同劇団の演出担当、内田勉さん(63)の厳しい声が矢継ぎ早に飛ぶ。平日の午後9時、木の香りが漂う稽古場は、緊迫した空気に包まれていた。

同劇団は京浜工業地帯の労働者が主体となり設立。以来、50年以上にわたり公害や差別問題、不登校などを題材に、演劇を通して社会にメッセージを発信し続けてきた。

今回上演する「臨界幻想」は、社会派で知られる劇作家ふじたあさやさんの作品。「未来産業」と憧れ、原発で働いていた26歳の若者の死。死因は当初心筋梗塞とされたが、会社側から1千万円もの大金が支払われ、疑問を抱いた母親が息子の死の真相を追い求める、というストーリーだ。

東京の劇団「青年劇場」が1981年に上演。労働者被ばくや事故の危険性、原発の虚構などを描いた同作品は、当時原発の立地予定地などでも公演され、反響を呼んだ。

内田さんは「われわれはこれまで、原発に関してあまりにも無知だった。一方で、今まで東京電力の電気を使って生活してきたのも事実。ただ『原発をなくせ』ではなく、代替エネルギーや地元の人の生活再建も含めて考えないと」と話す。

公演は6月8~10日と15~17日で、会場はスペース京浜(同劇団稽古場)。一般2800円、70歳以上2千円、学生1500円(当日券は500円増)。問い合わせは、同劇団電話044(511)4951。

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