収入を得る目的の「デカセギ」で来日した日系ブラジル人の子どもたちの実情について本人たちが語るシンポジウムが19日、横浜・みなとみらい21地区の国際協力機構(JICA)横浜海外移住資料館で開かれる。
ブラジルに1908年以降、渡った日本人の子孫である日系ブラジル人は90年代から、デカセギ目的で多くが来日。そうした親を持つ子どもたちは、日本ではブラジル国籍のため親に就学義務がなく、「中学中退」が少なくない上、不況で職を失い、不安定な生活を強いられているという。
シンポジウムでは、子どもたちの実態に迫ったドキュメンタリー映画「孤独なツバメたち」の中村真夕監督や出演者、日系人青年について研究する津村公博浜松学院大学教授らが登壇。日系人の若者たちの現状と将来について考える。
入場無料。午後3時から。問い合わせは、同資料館電話045(663)3257。
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