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豆紙人形で「共同展」開催へ、今を生きた亡き母の教え/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2012年5月17日(木) 12:49

自作した豆紙人形を手にする生前のマサコさん
自作した豆紙人形を手にする生前のマサコさん

横浜市港北区在住の作家ヒロコ・ムトーさん(66)が、23日から東京都新宿区で「豆紙人形 母娘展」を開く。90歳を目前に製作を始め、パリで3度の展示会を成功させた母マサコさん(享年93)と、その「今を生きる姿勢」に励まされた娘による共同展示だ。ヒロコさんは「90歳を過ぎても重い病気を抱えても、夢と希望を持って楽しい世界を生み出せることを伝えたい」と話している。

右目の見えない母が、88歳から豆紙人形を作り始めた。懐かしい大正・昭和の風景などを一つ一つ丁寧に紡ぎ出した。93歳で亡くなるまで、大病と手術を経ながら、約300点を作った。国内にとどまらず、パリでも個展を開いた。作品の素朴な暖かさと、人生の晩年にあってなお輝こうとする姿勢が共感を呼んだ。

母の死から6年。夫も先立った。心に穴が空いた。ふと思った。「これまで母の生き方を通し、人生遅すぎることはないと言ってきた自分が、何をしているんだ」

母の作品のうち、130点はパリに寄贈した。「その分を再現して、自分も再生や希望のメッセージを届けたいと思った」。縁日の金魚すくいや、日本各地の祭りなど約70点を完成させた。会場では母の作品と約170点を展示する。

ヒロコさんは自身の娘がいじめを受けた体験から、「心の宅急便」といういじめ克服を呼び掛ける朗読運動を全国の学校で行い、神奈川県ボランタリー活動奨励賞を受賞している。その活動の根底にあるのも、母が残したメッセージだ。「今が始まり。毎日が始まり」。小さな小さな人形に、そんな思いを込めた。

展示会は新宿区矢来町114のギャラリー「アートガレー カグラザカ」で27日まで開かれる。入場無料。午前11時~午後5時(最終日は午後4時まで)。問い合わせは同ギャラリー電話03(5227)1781。

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