
川崎市青少年科学館(多摩区)が28日、最新鋭プラネタリウムを備えた「かわさき宙(そら)と緑の科学館」としてリニューアルオープンした。市民100人を招待した記念式典では、30分間のプラネタリウム特別投影も行われ、観覧した市民らは「満天の星空」に酔いしれた。
導入された投影機「メガスター3フュージョン」は同館のために開発された。緻密に映し出した星々と風景などの映像を融合させる新技術で、よりリアルな夜空を再現できるという。
特別投影ではこの技術を生かし、同館のある生田緑地をはじめ、ハワイの山頂や飛行機のコックピットなど、さまざまな場所から眺めた夜空を直径18メートルのドーム型スクリーンに投影。宇宙旅行と題して、太陽系の星を巡る演出もあった。
天文ファンという同市高津区、小学6年生の男児(11)は「前よりも星の数も多くてきれい。南極の星空がすごかった」と話していた。
このほか、川崎の動植物や地質などについて解説する展示室や学習室、天体観測のテラスなども整備されている。
プラネタリウムのみ有料。問い合わせは、同館電話044(922)4731。
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