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ミャンマー難民の男性が作品展開催へ、平和の願いを水彩画に/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2012年4月28日(土) 11:26

国境地域に生きる人々を水彩画で描くマウンマウンティンさん
国境地域に生きる人々を水彩画で描くマウンマウンティンさん

ミャンマー(ビルマ)―タイ国境の診療所で看護師を務めるミャンマー難民の水彩画家マウンマウンティンさん(43)が来日、横浜などで作品展を開き、自身の半生や国境地域の現状を語る。普段伝えられることのない国境地域に生きる人々に光を当てた作品には、母国の平和を願う強い思いが込められている。

ミャンマー南東部のカレン州生まれ。軍事政権下の1995年にタイへ逃れ、国境の町・メーソットにある診療所メータオ・クリニックに身を寄せた。

戦火や迫害から逃れてきた難民、貧困ゆえ国境を越えた移住労働者…。プレハブ建ての平屋が並ぶ診療所では年間15万人の患者が治療を受け、併設の学校では幼稚園児から高校生まで約2千人の子どもが学ぶ。国境地域の保健医療と教育に欠かせない存在だ。創設者のミャンマー人女性はノーベル平和賞の受賞予想者に名前が挙がった。

「内戦、貧困、不法移民のコミュニティーの中で生きてきた。人々の涙を見て、叫びを聞き、彼らの苦痛を感じてきた。それが絵を描く原動力になっている」

診療所で研修を受け、看護師として働く一方、国境地域の人々の日常を写実的に表現する。そのまなざしは温かく、人々の悲哀を克明に描き出す。1枚の作品を仕上げるのに、時には1年以上の時間をかける。幼少時代から好きだった絵を描くことは、今では「人生」となった。

メータオ・クリニック支援の会のメンバーで、自身も1年余勤務した医師の田辺文さん(33)は「繊細な絵からは、優しく控えめな人柄が伝わってくる。故郷を思う気持ちにあふれ、どんな言葉よりも一目でビルマや国境地域の現実を教えてくれる」と話す。

作品は10年ほど前から欧米の支援者らに注目され、米国やカナダ、欧州各国で作品展を開いてきた。日本でもこれまでに2度開催し、3度目となる今回は初めて自身も来日する。

ミャンマーの民主化進展が強調されるが「国境地域ではむしろ少数民族への小規模攻撃が増えている」(田辺さん)。軍部重視の憲法規定など課題は多い。

「ビルマは本当に変わったわけではない。私たちの状況は依然、良くなってはいない」と支援継続を求めるマウンマウンティンさん。「ビルマで私たちがどんな苦痛を受けているか。絵を見て、添えられた言葉を読むことで知ってもらえれば、とてもうれしいです」

作品展は、支援の会と日本ビルマ救援センターの主催。子どもたちを描いた作品を中心に14点を展示する。

横浜では30日午後2~4時、市社会福祉センター(中区桜木町)。来場者との座談会も開く。参加無料、事前連絡不要。29日には都内でも開かれる。問い合わせは、田辺さんayatanabe@hotmail.com

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