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三崎漁港に「巨大津波観測計」、気象庁が今秋にも設置/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2012年4月2日(月) 13:04

津波到達時の水圧で波の高さを測る「巨大津波観測計」が、三崎漁港(三浦市)の二町谷埋め立て地に新たに設置されることが分かった。気象庁が東日本大震災の津波で壊れた観測施設を復旧する「津波観測ネットワークの復旧」の一環として整備する。太平洋に突き出した半島特有の地形を生かし、人口が密集する東京湾沿岸に押し寄せる津波をいち早く検知して警報・注意報の更新や住民の避難誘導に役立てる。

同庁海洋気象課によると、巨大津波観測計は水圧センサーを用いて高さ20メートルまで測定可能。観測データをリアルタイムで同庁に送ることができる。岸壁に沿うように設け、近くの歌舞島児童公園の高台に伝達設備を設置する。

慶長地震(1605年)を想定した慶長型地震が起きた場合、東京湾沿岸でも浸水域が広がる可能性が指摘されており、三浦半島の先端部に位置する三崎漁港なら「東京湾に入ってくる津波をどこよりも早く検知できる」(日当智明課長補佐)。

東日本大震災では、津波で観測施設が壊れたり、浸水などで地上回線が不通になったりして観測データが得られない地域も多かった。今回は地上回線だけでなく、衛星回線を備えた「通信の二重化」も図る。

同庁は全国の沿岸を66の津波予報区に分けているが、震災後、太平洋側の各区に巨大津波観測計を2基ずつ設置する方針を掲げた。これまで全国78カ所に設置されているが、県内は小田原にしかなかった。

既存施設は、衛星回線の整備やバッテリーの増強、耐水性の強化などの機能強化を図り、三崎をはじめ、函館、仙台、鹿島など13カ所に新設する。総事業費は機能強化や設置費を合わせて7億5700万円に上る。

同庁は現在、三崎漁港を管理する県東部漁港事務所や、歌舞島児童公園を管理する三浦市と設置をめぐる協議をそれぞれ進めており、今年秋ごろの設置を見込んでいる。

◆慶長型地震 房総から九州にかけて津波が及んだとされる慶長地震(1605年)の再来型として県が想定。県の津波浸水想定検討部会が3月27日に公表した浸水予測図によると、鎌倉市由比ケ浜の14・47メートルを最高に、逗子市の小坪漁港で13・55メートルの津波が到達する。これまで浸水被害が少ないとされてきた東京湾内でも、横須賀市の北下浦漁港で9・56メートル、横浜市金沢区で4・92メートルの津波が来ると予測されている。

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