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性的少数者の交流施設が閉館、県の支援が終了/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2012年3月26日(月) 11:08

同性愛者や性同一性障害のある性的少数者の交流施設「かながわレインボーセンターSHIP」(横浜市神奈川区)が閉館した。彼ら彼女らの居場所の役割を果たし続けてきた4年半。利用者に惜しまれつつ、新たな一歩を踏み出す。

「彼氏何歳?」「若い!」「俺もデートしたいなー」

平日夜。恋愛話で大盛り上がりの男性同性愛者たちの笑い声がSHIP内に響く。日常の光景だ。

「喫茶店やファミレスでは周りの目が気になって、恋の話はとてもできない」。春から大学生になる同性愛者の少年(18)=茅ケ崎市=にとっても、SHIPは「ありのままの自分でいられる」特別な場所だった。

理解し合える仲間との出会いを提供しようと支援団体「横浜Cruiseネットワーク」(星野慎二代表)が運営。県の「かながわボランタリー活動推進基金21」の協働事業として、2007年にオープンした。県は年間700万円前後の事業費を負担、運営を支えた。

07年度~11年度の事業は今月末で終了。施設の家賃や水道、光熱費だけでも年間300万円以上掛かり、支援なしでの運営継続は厳しい。自由に利用できた交流スペースはなくなる。

オープン以降、累計6千人の性的少数者が利用した。1年目は千人に満たなかったが口コミで広まり、県内全域や関東各地から年間2千人近くが訪れるようになった。10代~20代が多く、全体の70%を占めた。

「将来を考える時に、性的少数者の多くは自分の性に対する迷いが起きる」。結婚や子育てといった世間の常識から外れてしまうことに不安を抱える若者にとって、「同じ思いを共有する仲間との交流は孤立感を埋める貴重な時間」。星野さんは、SHIPの意義を語る。

交流スペースの提供だけでなく、無料のカウンセリングや、男性同性愛者を対象にしたエイズウイルス(HIV)の即日検査も実施してきた。検査を受けた611人のうち20代~50代の15人に陽性反応が出た。

「自己肯定感が低く、自分が同性愛者であることを表に出せない人は保健所で検査を受けづらい現状がある」と星野さん。SHIPは、HIVや性に関する正しい情報を与える役割も担ってきた。

星野さんは「需要を把握してほしい。会議室1室でいい。彼ら彼女らが気兼ねなく交流できるスペースを提供してもらえたら大変ありがたい」と語る。

同団体は、4月からNPO法人化し「SHIP」と改名、公共施設などを借りながら、引き続き啓発や性感染症対策を行う。問い合わせは、SHIP電話045(306)6769。

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