実刑判決の確定した男が刑務所への収容を逃れるため、愛川町の自宅から逃走した事件で、横浜地検は12日、男を自宅にかくまったとして、犯人蔵匿の罪で、横須賀市森崎4丁目、建築業の男(38)を起訴した。認否は明らかにしていない。
起訴状などによると、被告は6月23日午前2時50分~同6時35分ごろ、公務執行妨害容疑で逮捕状が出ていた男(43)=公務執行妨害の罪で起訴、犯人蔵匿教唆容疑で再逮捕=が逃走中だったことを知りながら、自宅アパートにかくまった、とされる。
逃走事件は、6月19日午後1時すぎに発生。男は、収容に訪れた地検職員や厚木署員計7人を包丁で威嚇して車で逃走。知人らを頼って県内を転々としたとみられ、同23日早朝に被告宅にいるところを県警に確保された。県警の調べに、被告は「知人に頼まれ、(男を)助けてあげたかった」と供述したという。