堺市の80代男性が現金2500万円をだまし取られた振り込め詐欺事件で、男性宅の電話番号が掲載された名簿を渡したとして、神奈川、山口両県警の合同捜査本部は11日までに、詐欺ほう助の疑いで、東京都文京区、飲食店店長の男(27)を逮捕した。
捜査本部はこれまでに、男性から現金をだまし取った容疑で、指示役とみられる住所不定、無職男(31)らグループの男4人を逮捕、2万人以上の個人情報が記載された神奈川や大阪の学校の卒業生名簿を押収していた。
飲食店店長の男の逮捕容疑は、昨年9月上旬ごろ、東京都内で、男性の長男の氏名や電話番号が記載された高校の卒業生名簿を長沼容疑者らに渡した、としている。捜査本部によると、飲食店店長の男は、電話役の拠点だった都内のマンションに複数回出入りしていた。認否は明らかにしていない。
捜査本部は、飲食店店長の男が都内の業者から仕入れた複数の名簿を無職男らに提供していたとみて、グループの実態解明を進める。