23日午前、横浜市港北区と川崎市中原区で、連続して2件のひったくり未遂事件が発生した。ともにオートバイに乗った人物が追い抜きざまにひったくる手口で、場所も近接していることから、県警は同一犯による可能性があるとみて捜査している。
県警捜査3課によると、23日午前8時ごろ、横浜市港北区樽町2丁目の県道に面した歩道で、歩いていた東京都在住の男性会社員(48)が、後方から走行してきたオートバイの運転手に手提げバッグをひったくられそうになった。約15分後、約6キロ離れた川崎市中原区新丸子東1丁目の路上で、徒歩で通行中の同区の女性会社員(27)が、後ろから近づいてきたオートバイの運転手にハンドバッグをひったくられそうになった。女性は転倒し、鎖骨を折るなどの重傷を負った。
同課によると、犯人はスクータータイプのオートバイに乗り、フルフェースのヘルメットを着用。犯行の手口や目撃情報から、横浜、川崎、鎌倉など県内8市で13~17日、計19件発生した事件と同一犯の可能性もあるとみて捜査している。