14日午前0時55分ごろ、横浜市鶴見区平安町2丁目の信号システム大手「京三製作所」の本社工場から火が出ていると、110番通報があった。工場棟(5階建て)と倉庫棟(2階建て)がそれぞれ半焼し、約10時間後に鎮火した。
鶴見署によると、両棟は約50メートル離れているが、ほぼ同時に出火したとみられる。出火当時、工場棟に当直の職員2人がいたが、避難して無事だった。倉庫棟は無人だったという。
同社は1917(大正6)年の創業。主力の信号システム事業のほか、産業機器や通信設備用の電源装置などを手掛けている。同社は「近隣住民に多大なご迷惑を掛け、心からおわびする」とのコメントを出した。
現場はJR鶴見駅から東に約2キロの住宅街。工場からは炎が上がり、一時騒然とした。近くに住む大学生の女性(21)は「破裂音が立て続けに聞こえ、2カ所から黒煙が上がっていた。火が噴き出しているのが見えた」と話した。近くのコンビニエンスストアの男性従業員(23)は「消防車のサイレンで火災に気付いた。大手メーカーの工場なので、影響が最小限であればいいが」と不安そうに話した。
横浜・鶴見の京三製作所で火事 消防が消火作業
激しく燃える京三製作所の倉庫棟=14日午前1時10分ごろ、横浜市鶴見区平安町2丁目(近隣住民提供) [写真番号:478943]
煙があがり、消火活動が行われる京三製作所内1月14日午前2時25分ごろ、横浜市鶴見区平安町2丁目 [写真番号:478947]
煙があがり、消火活動が行われる京三製作所内1月14日午前2時25分ごろ、横浜市鶴見区平安町2丁目 [写真番号:478949]
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火災が発生し煙が上がる「京三製作所」=14日午前3時半ごろ、横浜市鶴見区平安町 [写真番号:477830]
火災のあった京三製作所で消火活動にあたる消防隊員ら=14日午前3時35分ごろ、横浜市鶴見区平安町 [写真番号:477831]