三輪車「トゥクトゥク」で無許可のタクシー営業(白タク行為)をしたとして、県警交通捜査課と加賀町署は13日、道路運送法違反の疑いで、横浜市保土ケ谷区の運営会社と男性社長(49)=同区=を書類送検した。県警によると、トゥクトゥクによる白タク行為の摘発は全国初。男性は容疑を認め「生活費を稼ぐためだった」などと供述している。
書類送検容疑は、昨年8月7日~10月14日、9回にわたって同市内で許可を得ずに観光客らを乗せ、有料で運送した、としている。
県警によると、男性は自らトゥクトゥクを運転。2018年9月ごろから「無料送迎付きフォトサービス」などとうたい、白タク行為を繰り返していたとみられ、この間に計約400万円を売り上げていたという。当初、男性は「運賃でなく写真撮影代」などと説明したが、駅など広範な場所に運送しており、県警は白タク行為と判断した。
トゥクトゥクは東南アジアなどで普及している三輪車で、県内の観光地でも利用が広がっている。