5日午後11時25分ごろ、横浜市港北区高田西2丁目の病院敷地内に、血を流した男性が倒れているのを病院職員が発見し、110番通報した。県警によると、男性は指定暴力団住吉会系の男性組員(26)で、別の病院に搬送されたが間もなく死亡した。県警は別の場所で暴行後に、発見現場の病院に運ばれて放置されたとみて、死体遺棄容疑などで捜査している。
県警暴力団対策課や港北署によると、男性組員は発見時、意識のない状態で、全身に殴られた痕があったほか、数カ所に刺し傷や切り傷があった。近く司法解剖して、死因を調べる。
同課によると、5日未明に平塚市と伊勢原市で、住吉会系と指定暴力団稲川会系のトラブルがあったとみられ、関連を調べる。
発見現場は横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅から北に約200メートルの住宅街。近くに住む男性会社員(25)は「落ち着いた住宅街で、こんなことが起きるとは思ってもみなかった」と不安そうに話した。