川崎市幸区の住宅に押し入り金品を奪おうとしたとして、神奈川県警捜査1課と港北署などは28日、強盗未遂などの疑いで、名古屋市、団体職員の男(29)を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は、自営業の男(25)=同容疑などで逮捕=らと共謀して9月17日午後0時55分ごろ、川崎市幸区の80代の無職女性宅に侵入し、女性と50代の息子に「金を出せ」と脅し、女性を粘着テープで縛るなどして金品を奪おうとした、としている。同居の親族が物音に気付いて助けを求めたため、何も奪わずに逃走した。
団体職員の容疑者は9月に大阪府内で発生した防火設備の点検業者を装った強盗事件に関与したとして、大阪府警が強盗などの疑いで逮捕していた。
川崎市幸区の事件を巡っては、8月に女性宅にガス点検を装った不審な男2人が訪れていた。8月以降、神奈川など首都圏ではガスや消防設備の点検を装った強盗事件が相次いでいる。県警によると、21日に逮捕された自営業の容疑者は「生活が苦しくて金が欲しかった。マッチングアプリを通じて知り合った人物に仕事を紹介され、指示に従った」などと話しており、県警は背後関係の捜査を進める。