神奈川県綾瀬市内で2月、オートバイが道路標識に衝突して乗っていた高校生2人が死傷した事故で、オートバイを後ろから車であおって事故を誘発したとして、県警交通捜査課と大和署は21日までに、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(無免許運転など)の疑いで、乗用車を運転していた横浜市瀬谷区の防水工の少年(16)ら2人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、乗用車の助手席に同乗していた相模原市中央区の大工の少年(18)。同課によると、あおり運転の同乗者に危険運転致死容疑を適用して逮捕するのは県内初。16歳少年は「俺がやったことに間違いない」、18歳少年は「危険運転は認めない」、と供述している。
逮捕容疑は、共謀して2月16日午前3時50分ごろ、綾瀬市早川の市道で、乗用車を無免許で運転。2人乗りのオートバイに著しく接近する妨害行為に及び、道路脇の標識に衝突させて運転していた座間市の男子高校生=当時(16)=を死亡させたほか、同乗の海老名市の男子高校生(17)に軽傷を負わせた、としている。乗用車はそのまま現場を立ち去っており、16歳少年は道交法違反(ひき逃げ)の疑いも持たれている。
事故後、軽傷を負った高校生が「車にあおられた」と話していたことから県警が捜査していた。周辺の防犯カメラ映像などを解析した結果、少年2人が浮上した。