
川崎市幸区の住宅に17日午後、男2人が押し入り、80代の無職女性の顔などに粘着テープを巻き付けた強盗未遂事件で、女性の夫が昨年10月、特殊詐欺の被害に遭い、約2800万円をだまし取られていたことが18日、県警への取材で分かった。また先月下旬には、ガス点検を装った男2人がこの家を訪れていたことも分かった。
8月27日に同市多摩区と鎌倉市、今月11日に横浜市港北区で、ガスの点検を装った男らが住宅に押し入り、住民を粘着テープで縛って現金などを奪う強盗事件が起きており、県警が関連を調べている。
幸署によると、昨年10月上旬、警察官を名乗る男から「詐欺の犯人を捕まえた。あなたの家のお金が偽札かもしれないから番号を確認したい」などとうその電話があった。夫は、その日に家に来た警察官を名乗る男に現金を手渡した。
今年8月下旬には、ガスの点検を装った男2人が自宅を訪問。同居する50代の次男は不審に思って対応せず、署に届け出たという。