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「警戒心育てて」 小4女児誘拐、接点はオンラインゲーム

事件事故 | 神奈川新聞 | 2020年9月10日(木) 05:00

容疑者宅を捜索し、押収物を運び出す捜査員=9日午後4時55分、東京都葛飾区

 横浜市内で小学4年の女児(9)が誘拐され、2日半後に無事保護された事件。未成年者誘拐容疑で逮捕された無職の男(38)は、女児と「オンラインゲームで知り合った」と供述。ゲームのチャット(会話)機能を使い、事件の数日前に女児と接点を持った疑いが強まっている。プレーヤー同士がコミュニケーションを取りながら進めるオンラインゲームは双方向性が魅力な半面、子どもが無警戒なまま悪意ある人物とつながりを持つきっかけにもなり得る。識者はオンラインゲームをする際のルール作りの必要性を説く。

 内閣府の調査では、2019年度の10歳未満のインターネット利用率は57%で、9歳ではおよそ8割に達した。スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機が主な手段になっている。今回の事件でも、女児は親が使わなくなったスマートフォンでオンラインゲームをしていたという。

 情報リテラシーに詳しいジャーナリストの高橋暁子さんは、事件を踏まえ「オンラインゲームの世界では、双方向でやりとりしながら協力して進めていく。ゲーム内で目的を達成したり、助けてもらったりすることで一体感や信頼感が芽生え、とりわけ子どもの場合は会ったこともないのに、無警戒に相手に好感を抱きやすい」と指摘。「ゲーム内の相手の印象と実像は必ずしも一致しないと、子どもに認識させる必要がある」と強調する。

 その上で、保護者は子どもにオンラインゲームなどを認める際はルールを作り、▽ゲームで知り合った人とは会わない▽相手に位置情報を知らせない設定にする▽プレー相手を限定し、オンライン上の会話内容も把握する▽ゲーム上で子どもが巻き込まれた事件やトラブルについて伝え、警戒心を育てる―などの対策を徹底するよう呼び掛ける。

 家庭でも模索が続く。「ゲームをダウンロードする際は親の許可を得る」、「ゲームは親の目が届く場所でする」…。横浜市内の自営業の女性(46)は、中学生の息子にスマートフォンを持たせる際にこうしたルールを作った。ただ、今回の事件を受け「いくらルールを作っても、トラブルをゼロにすることはできない。何かあっても回避できる知恵を普段から育てるようにしないといけない」と話す。

 スマートフォンの普及などを背景に、国内のオンラインゲーム市場は成長している。子どものネットトラブルに詳しい小樽商科大の高橋大洋非常勤講師は「子どもにとってもインターネットやオンラインゲームは身近な時代。変化の早い世界なので、大人もゲーム空間の危険を、子どもと共に学ぶ姿勢が欠かせない」と訴える。

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