新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが「5類」に移行してから約1カ月。横浜市中区の放送ライブラリーでは9日から、日常生活が一変したコロナ禍を振り返るイベント「新型コロナの記録 2020 ~模索の一年~」が始まった。ドキュメンタリー番組やラジオ、CMなど計18本の作品を見ることができる。
新型コロナウイルスの猛威に襲われた北海道を舞台にした札幌テレビ製作の「74例目と呼ばれて~3密を導き出したクラスター~」では、20年2月のコロナ禍初期の患者の対応を通じて、「3密」を避ける大切さを問いかける。そのほか、同年4月の緊急事態宣言による行動自粛やソーシャルディスタンスなどを題材とした7作品をはじめ、当時の世論を反映したCMも取り上げている。
担当者の大森咲季さん(32)は「当時はソーシャルディスタンス、3密など、たくさんの言葉が生まれた。言葉の背景には、どんな苦しみ、重みがあったのか。このイベントを通して考えてもらえたらうれしい」と来場を呼びかけた。
7月9日まで。同8日には事前応募が必要な公開セミナーも開かれる。番組の視聴は午前10時半~午後4時35分。入場無料。月曜休館。問い合わせは、同ライブラリー電話045(222)2828。(木村 陽香)