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横浜大空襲78年 貴重な戦災資料 継承困難で重要性増す

社会 | 神奈川新聞 | 2023年5月29日(月) 05:00

 第2次世界大戦末期の1945年5月、米軍の無差別絨毯(じゅうたん)爆撃で1万人ともされる犠牲者が出た横浜大空襲から、29日で78年を迎える。身近な戦争の記憶を風化させず次世代につなぐ取り組みを考える。


1970年代に横浜市などが発行した「横浜の空襲と戦災」に収録されなかった図面類。防空壕の構造や避難経路などが記されている。2017年3月に発行された報告書に掲載された

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区を眼下に見下ろす野毛山。その麓の横浜市中央図書館(同市西区)地下に、関東大震災の復興期から現代までの横浜に関する資料を扱う横浜市史資料室がある。

 同室調査研究員の羽田博昭さん(65)はここで日々、戦災資料の“インデックス(目次)”づくりに取り組んでいる。

 78年前の横浜大空襲を生き延びた人たちが高齢化し、新型コロナウイルス禍による行動制限も相まって、戦争体験の継承活動がより難しくなっている。そうした中で、被災者に代わって後世に伝えていくのが、体験記や写真、遺品などの戦災資料だ。同室が所蔵するのは、これらに加えスケッチや衣服、焼夷(しょうい)弾の筒、宣伝ビラなど7千点を超える。

「体験者のリアルがそこに」

 
 

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