今月16日未明、相模原市緑区寸沢嵐のキャンプ場で倒木による死亡事故が起きた。市内には計20カ所のキャンプ場があり、ゴールデンウイークは多くの観光客の利用が見込まれる。安全にキャンプを楽しむため、危険な木や場所をどのように見極めたらいいのだろうか。
事故は16日午前3時15分ごろ、寸沢嵐のキャンプ場で発生。敷地内の木(高さ約18メートル、太さ約70センチ)が倒れて近くのテントに直撃し、中にいた夫婦が死傷した。
津久井署によると、倒れた木に葉はほとんどついておらず「ほぼ丸裸のような状態」だったという。署は事故翌日、樹木の生態などに詳しい樹木医らと現場を捜査。倒木の原因はまだ判明していないが、木が枯れていた可能性があるとみて調べている。
倒木の危険性が高い木とはどのような状態なのか。市は26日、緊急の講習会を実施。樹木の専門家で市立博物館生物担当学芸員の秋山幸也さんが、市内キャンプ場関係者に枯れた樹木の見分け方などについて説明した。
危険度が高い木のポイントは
相模原キャンプ場倒木事故 危険な木や場所、見極め方は
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相模原市が実施した講習会で、危険木の見つけ方などについて学ぶキャンプ場事業者ら=26日、同市緑区青野原 [写真番号:1155942]
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立ち枯れた木は樹皮がささくれ、木肌が露出している(相模原市立博物館提供) [写真番号:1155943]
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周りが青々としているのに葉が付いていない木は危険度が高いという(相模原市立博物館提供) [写真番号:1155944]
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キャンプ場での倒木による死亡事故発生後、倒れた木の周辺を調べる捜査員=16日、相模原市緑区寸沢嵐 [写真番号:1155945]