初代東海道新幹線０系車両と戦時中のロケット特攻機「桜花」の開発者として知られる三木忠直さん（１９０９～２００５年）の次女で東洋大名誉教授の棚沢直子さん（８０）＝逗子市＝が日本型新幹線が走る台湾で今月末、初めて講演する。
三木さんは若い搭乗員を死なせた反省から、戦後は軍事に関わる仕事を拒否し、航空技術を平和産業の鉄道に転換した。棚沢さんを招いた東俊賢さん（９３）は桜花製造に携わり、三木さんを尊敬する元台湾少年工。「新幹線の背景にある平和への思いを台湾人に知ってほしい」と講演会に期待を寄せる。
日本型車両、初の海外輸出
平和への思い、台湾につなぐ 新幹線開発者の娘、初の講演
棚沢 直子さん ［写真番号:1149952］
２０００年ごろ、三木忠直さん（右）と会った東俊賢さん＝逗子市内（東さん提供） ［写真番号:1149953］
三木忠直が航空機設計のノウハウを注いだ初代東海道新幹線０系車両＝横浜市金沢区の総合車両製作所 ［写真番号:1149954］
米・スミソニアン博物館で展示される特攻機「桜花」 ［写真番号:1149955］
台湾高速鉄道の７００Ｔ型 ［写真番号:1149956］
