偏見や差別にさらされ、出自を隠さざるを得なかった在日韓国・朝鮮人の子どもたちが、民族名を名乗り、ルーツの文化を学ぶ場として開かれてきた「ヨコハマハギハッキョ(夏期学校)」が3月、31年の歴史に幕を下ろした。
教員らがボランティアで運営してきたが、高齢化などで担い手を確保できず、“閉校”することを決めた。この間、日本は多国籍化が進んだが、排外主義はむしろ広がり、自身のルーツを屈託なく表現できる状況とはとても言い難い。それでも、関係者は前を向く。「文化を理解すれば、子どもたちは相手を認めるようになると確信できた。希望は失っていない」
「画期的な方針」
ヨコハマハギハッキョ“閉校” 在日のルーツ伝え続け
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ソゴを使った韓国の踊りに挑戦する子どもたち=3月21日、横浜市南区 [写真番号:1149788]
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「ヨコハマハギハッキョ」のこれまでの歩みを振り返る大沢さん(左)と後藤さん=横浜市中区 [写真番号:1149789]