
国の文化審議会は17日、国登録有形文化財(建造物)に曹洞宗大本山總持寺(横浜市鶴見区)の「仮真殿(かりしんでん)」と「虎嘯窟(こしょうくつ)渡廊下」など県内7件(5カ所)を登録するよう永岡桂子文部科学相に答申した。登録されると、県内の同文化財(建造物)は314件(164カ所)となる。
このほか県内で答申を受けたのは、いずれも横浜市中区の河合家住宅(旧横浜市営外国人住宅)主屋と中嶋家住宅(旧ピゴット邸)主屋、海老名市の海老名市温故館(旧海老名村役場)、寒川町の旧広田医院主屋と門柱および塀。
【写真:趣ある旧住宅たち】
總持寺「仮真殿」など7件 国有形文化財に登録へ
曹洞宗大本山總持寺の「仮真殿」。1965年の大祖堂落成まで、歴代の禅師の御真牌を祀る開山堂として使われた(横浜市提供) [写真番号:1146984]
関東大震災後に横浜市が外国人住居として建築した河合家住宅(旧横浜市営外国人住宅)主屋(横浜市提供) [写真番号:1146985]
関東大震災後、旧山手居留地に建てられた、中嶋家住宅(旧ピゴット邸)。円柱付きの玄関ポーチが特徴(横浜市提供) [写真番号:1146986]
相模国分寺跡に近接する海老名市温故館(旧海老名村役場)。現存する地方庁舎としては県内最古(海老名市提供) [写真番号:1146990]
大山街道沿いに建てられた、洋館付き和風住宅の旧広田医院。病院は右側の洋館一階部分(寒川町提供) [写真番号:1146992]